円安についてはここに来てやや一服の感があります。今までの動きが急すぎましたからね。当然の調整だと思います。
半年前までは1ドル=100円の時代なんて永遠に戻ってこないようにも思えましたが・・・変われば変わるものですね。
そうした相場の過熱を受けて盛り上がっているのがFX取引であり、取引量は史上最高水準になっているようです。4月はついに取引高が400兆円を超えたとのことですね。
こうしたFX取引の盛り上がりを受けてかどうかは分かりませんが、三菱東京UFJ銀行系のネット専業銀行であるじぶん銀行が、この6月からFXサービスを開始したようですね。
ここ最近、FX事業を撤退したり、売却した、という話は聞きますが、新たに開始した、というのは久しぶりのニュースなのではないでしょうか。
銀行のFXサービスのメリットは、まず第一に挙げられるのが利便性ですね。銀行の預金口座に資金を入れておけば、いつでも思い立った時に簡単に取引を始めたり、休止したりできます。
加えて、取引の透明性や、会社としての信用力も、FX専業会社と比べればはるかに高いと思われます。メガバンク傘下のじぶん銀行なら尚更です。
一方、デメリットは何かといえば、やはりスプレッドが広かったり、手数料が別途取られることが挙げられます。ネット専業銀行でも例外ではありませんね。
ではなぜ銀行のFXが割高かといえば・・・やはり既存の外貨預金サービスとのバランス、ということなのでしょうね。片や外貨預金では、1ドルあたり10銭〜1円の為替手数料を取る一方で、片やFXでは1ドルあたり1銭を切るようなスプレッド水準ということになれば・・・資金が外貨預金からFXに逃げていくことは十分想定できます。
だとすると、それなりにFXでも外貨預金並みの収益が求められ、その結果として割高な料金体系となってしまうのではないかと思います。
その甲斐あってか(?)、銀行系のFXサービスはどれも泣かず飛ばずであり、少なくとも「既存の外貨預金ビジネスを守る」、という目標は達成されているように見えます。皮肉にも、ということですが。
さてでは、じぶん銀行の新しいFXサービスのスプレッドがどうなっているかと言うと・・・米ドル円で「2銭」ということですね。・・・残念ながらやはりかなりの割高です。FX専業では0.1銭のところもありますからね。そこから見れば「20倍の水準」ということになります。
果たしてじぶん銀行ユーザーは割高な手数料(スプレッド)を甘受しても、銀行FXの利便性を取るのでしょうか?今後の動向に注目ですね。
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